日経新聞拾読み

◆「がん難民」68万人(2006.12.8)

NPO法人日本医療政策機構は7日、医師の説明や治療方針に納得できず複数の医療機関をさまよう“がん難民”が68万人に上るとの推計を発表した。がん難民の解消で年間5200億円の医療費が削減できるとも試算。がん難民に関する調査は国内で初めてという。
同機構によると、「治療方針選択に納得できなかった」というがん患者は27%。2002年度のがん患者数約128万人に当てはめ、約33万人と推計した。さらに「治療説明に不満足」というがん患者を含めると、53%と半数を超え、推計患者数は68万人に達するという。
同機構はこうした「治療説明に不満足、または治療方針選択に納得できなかった患者」をがん難民と定義。受診医療機関数の平均はがん難民が3.0機関で、それ以外の患者は2.0機関だった。
がん難民は医師の説明時間が短かったり、理解できるまで主治医に説明を求めていない傾向があり、同機構は説明不足や情報不足が原因になっているとみている。がん医療に不満を抱く割合は、がん難民は91%でそれ以外の患者の65%を大きく上回った。

◆住宅優遇税制軒並み延長(2006.12.7)

自民党税制調査会は6日、2007年度税制改正大綱に盛り込む個人向け住宅関連税制の大枠を固めた。
住宅ローン減税は05年入居分から減税規模を段階的に縮小し、08年入居分で打ち切ることが決まっている。ただ、07年の国から地方への税源移譲(所得税額を減らす代わりに個人住民税額をふやす)に伴い、所得税額が減る入居者は減税総額が目減りする可能性があった。
例えば、2500万円のローンを組んで25万円の減税を受けられるはずの人でも、所得税額が減って20万円にとどまれば、残り5万円の減税分は適用されないことになってしまう。そこで党税調は昨年末に、06年までの入居者に対しては、目減り分相当額の個人住民税を減額する形で補填することを決めた。残る07、08年入居者向けの対策を講じる。
選択できる新制度は、07年に入居した場合、入居から6年目までの所得税の年間減税額を最大15万円と現行(最大25万円)よりも圧縮する。その代わり減税期間が長くなるという利点がある。所得税額が低い中低所得者も、期間を延ばすことで減税をできるだけ受けられるようにする。

住宅ローン減税の仕組み
入居 控除期間 減税対象の
ローン残高上限
ローン残高に対する控除の割合 最大減税額
2006年 10年 3000万円 1−7年目1%
8−10年目0.5%
255万円
2007年 10年 2500万円 1−6年目1%
7−10年目0.5%
200万円
15年
(新設)
1−10年目0.6%
11−15年目0.4%
2008年 10年 2000万円 1−6年目1%
7−10年目0.5%
160万円
15年
(新設)
1−10年目0.6%
11−15年目0.4%

◆世界の富 人口の2%、半分以上所有(2006.12.6)

国連の研究機関が5日発表した調査で、世界の成人人口の2%が家計全体の「富」の半分以上を所有していることが分かった。地球規模で豊かさに偏りがある実態が浮き彫りになったが、日本は世界平均や米国などに比べ格差が小さかった。
調査によると世界の富は計125兆ドルで、国内総生産(GDP)の合計の約3倍となった。家計レベルで世界の富の分配状況を示したのは今回が初めてという。
最も豊かな層に属し、成人人口の1%に相当する人々が所有する富は、世界の4割に相当。「上位1%」を国別に分類すると、米国が最多の37%、日本は2番目に多い27%となった。日米だけで上位1%の3分の2近くを占めた。1人当たりの富の平均は2万6千ドル。日本は18万1千ドルで米国の14万ど4千ドルを抑えてトップ。中国は2千6百ドル、インドは1千1百ドルだった。

◆家電製品の主な売れ筋商品(2006.12.2)

今年の年末商戦は薄型テレビなどの電気製品を目玉に、スタートした。1日から地上デジタル放送(地デジ)での受信地域が全国に拡大し、任天堂の家庭用新型ゲーム機「Wii」も2日に発売されることが起爆剤になる。白物家電などは約10年分ぶりの大型商戦になるとの見方もあるが、衣料などの売れ行きを見る限り財布のヒモが依然として固い面もあり、個人消費をどこまで押し上げられるかは不透明だ。

家電製品の主な売れ筋商品
 分類  メーカー 商品名・型番 実勢価格
薄型テレビ 液晶37型 シャープ LC-37GX1W 256,320円
プラズマ42型 松下電器産業 TH-42PX60 174,240円
ゲーム機 据え置き型 任天堂 Wii 23,750円
SCE PS3(20GB) 47,481円
携帯型 任天堂 DS-Lite 15,960円
白物 冷蔵庫 松下電器産業 NR-F451TM 169,200円
洗濯乾燥機 三洋電機 AWD-AQ1 150,280円
デジタルカメラ 一眼レフ ニコン D80 107,820円
コンパクト キャノン IXYデジタル900IS 38,080円

◆4歳半の4割習い事、母親の46%が仕事(2006.11.30)

4歳半の子供の4割が習い事をし、3割がコンピューターゲームで遊び、2割が1日3時間以上テレビを見ている。厚生労働省が29日発表した「21世紀出生児縦断調査」から、最近の幼児の生活状況が明らかになった。母親の半数近くが仕事に就いていることも判明した。
調査は2001年1月と7月に生まれた子供を対象に調査票を毎年継続して送付。5回目の今回は4歳半になった時点で約39800世帯が回答した。
習い事をする子供は前回より14.7ポイント多い38.3%で、男児は水泳、英語、体操、女児は音楽、水泳、英語の順。
一方、母親が仕事についている割合は46.8%。内訳は「パート・アルバイト」22.2%。「常勤」15.9%。
父親が平日に子供と過ごす時間は「2〜4時間未満」が28.7%と最も多かったが、「30分未満」も21.2%に上がった。母親は54.0%が「6時間以上」だった。

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